起立性調節障害

起立性調節障害という言葉を聞いたことがありますか?

人は横になった状態から立ち上がると、重力により血液が下半身にたまって、脳などに血液が届かない状態(脳貧血)になります。普通は体が瞬時に調節を行い、めまいなどの症状が出ないようになっています。子どもは思春期を迎えると、体が急速に大きくなります。するとそのスピードに心臓の働き、自律神経、ホルモンの量などがついて行けなくなることがあり、急に立ち上がった時など血圧の調節に時間がかかるようになります。起立性調節障害の症状としては①立ちくらみやめまいを起こしやすい②立っていると気持ちが悪くなり、しゃがみこんだりしたことがある③お風呂に長く入ると気持ち悪くなる④少し動いただけで心臓がドキドキしたことがある⑤朝なかなか起きられず、午前中は調子が悪いことが多いなどの起立性低血圧のよるものと、顔色が悪い、時々腹痛がある、頭痛がある、朝食欲がない、車酔いをする、だるい、疲れやすいなどの自律神経失調によるものがあります。(すべてが揃うのではありません)中学に進学した年の春先に具合が悪くなると、周りは環境の変化について行けないのかと感ずるでしょう。また受験が近い時期に症状が強くなると、うつ病を疑われたりします。朝起きてから午前中は体調が悪く、学校へ行きたがらない日もあるのに、夜になると意外と元気で遅くまでテレビを見ている。そんな様子を見て、親は困ったものだと悩んでいるという場合もあります。小児科の医者は患者の顔を見て、話を聞いているうちに起立性調節障害かな?と思い始めます。その他の病気ではないことを確認して、この診断が確定すれば、自律神経のバランスを調節するタイプの薬とか、昇圧剤などを投与します。本人が明らかにわかるように調子が良くなる場合が多いようです。

起立性調節障害は子どもに特有の状態です。小児科医に相談されるとよいと思います。