2大変だった生後1-2ヶ月が過ぎ赤ちゃんも4ヶ月になりました。

親も子育てにも慣れてきて多少の余裕が出てくる時期です。ほとんど寝てばかりいた赤ちゃんも、昼と夜とのリズムができてきます。昼は目覚めていることが多くなり、夜はしっかり眠るようになります。ほとんどの赤ちゃんが首も座り、抱くのにも不安が少なくなります。あやすと色々と声を出すようになり、こちらから微笑みかけるとにこっと笑い返してくれたりします。赤ちゃんと視線が合うようになるので、お母さんは嬉しさを強く感ずるようにもなります。おもちゃを握らせると喜ぶようにもなります。追視が可能になり色の区別もできるようになりますので、くるくる回るメリーゴーラウンドなどもようやく楽しめるようになります。そこで4ヶ月健診があります。私たち小児科医は4ヶ月健診では体重増加、身長の伸び、首のすわり、筋緊張、股関節脱臼、追視、音に対する反応などを診ています。体を硬くしてそっくり返っていないか、逆に体が柔らかくぐにゃぐにゃしていないか(筋肉の緊張状態)なども気をつけて診ます。親が育児を楽しんでいるかどうかも診ています
身長体重でいうと、4ヶ月の時点では、生まれた時約50cmの身長だったものが、60cmになります。4ヶ月で10cmも身長が伸びるのです。体重は4ヶ月で約3kg増えます。例えばこの調子で4ヶ月に10cmずつ身長が伸びると、6歳の小学校入学時には2m30cmにもなり、体重は57kgになります。すなわちこの時期赤ちゃんは想像できないくらいのスピードで成長していることがわかると思います。

以前弘前市では4ヶ月健診を集団で行っていました。その時は大勢の赤ちゃんを短時間で診なければならず、どうしても駆け足の健診になっていたようです。現在は子どもの体調の良いときに、小児科に連れてゆき個別に乳児健診をするようになりましたので、色々聞きたいことなど具体的に、ゆっくり聞くことができると思います。

生後3ヶ月から始まる色々な予防接種についても相談しておくのが良いでしょう。

私は4ヶ月健診では、栄養についての質問がもっと多いと思っていました。しかし実際は意外と少ないのです。離乳準備を始めるこの時期、それまでお腹一杯母乳(ミルク)を飲んでいた赤ちゃんが、飲み方にもむらがみられ、いつも同じようには飲んでくれなくなるいわゆるミルク嫌いが見られることもあります。その他にも、すこしづつ個人差が現れてくる時期です。

乳幼児健診というのは病気ではない赤ちゃんを診るので、それほど難しくはないと考える人がいます。これは大きな間違いで、赤ちゃんの成長と発達を判断して、適切な助言をするというのは、実は小児科医の仕事の中ではかなり高いレベルを必要とするものなのです。乳児健診は小児科医が子育てのよきアドバイザーであるということをわかってもらえるよい機会だと思っています。