37ヶ月児というのはどのような発達をしている時期なのでしょうか?健診を受けた方は、先生が赤ちゃんをベッドに寝かせると、顔にタオルをかけるのを見たことがあると思います。ほとんどの赤ちゃんはそのタオルを片手、または両手でさっと取り除きます。泣き出してしまうとやってくれないこともありますので、私は健診の一番初めにこの検査をします。両手を自由に使えて、ものの持ち替えができるかの確認です。その他に運動能力の発達を評価するものとして、お座り、寝返りができるかどうかを診ます。お座りをさせて少し左右に傾けると、転ばないようにと手を出して体を支えようとします。
4ヶ月健診では、赤ちゃんはあやすとほとんどが笑ってくれます。泣き出すのは、お腹がすいた、ねむたい、オムツが汚れている時などですが、7ヶ月健診では泣き出す子もかなりいます。それは、この頃になると人見知りが起こってくるからです。赤ちゃんが他人の笑った顔、怒った顔、驚いた顔などを見分けることができるようになるのは6ヶ月前後だといわれています。6ヶ月を過ぎた赤ちゃんに鏡を見せると、微笑んだり、声を出したり、鏡をたたいたりという行動が見られるようになります。
7ヶ月の乳児健診で泣き出した赤ちゃんを、お母さんが抱っこしたとたんに泣き止むことがよくあり、母親をしっかり認識していることがわかります。
そのほか歯が生え始めていないか、離乳食を始めているかなどにも注意します。
このような発達が見られることで始めて問題になってくることもいくつかあります。お座り、寝返りができ、おもちゃなどの持ち換えができるようになると、周りにあるものに手を伸ばし、つまんで拾い上げ、口に持ってゆくようになりますので、誤飲も心配になってきます。転倒、転落、やけど、などにも注意を払う必要が出てきます。またこの時期には生まれたときに母親からもらった免疫力が低下しています。色々なところに連れてゆく機会が増えるので、感染症にかかり易くなります。保育園にかよい始めた子どもは、次から次へと感染症をもらってきます。
食べ物を手で口に運ぶようになるので、よだれによる湿疹など、皮膚の問題も多くなります。なかにはアトピー性皮膚炎もありますが、単純な湿疹に対して長期に、のみ薬を処方されたり、食事制限を指示されたりしている赤ちゃんもいるようです。
健診の際、お母さんの様子で育児に喜びと充実感を持っているのか、心配、不安があるのかなどがかなり読み取れます。
わたし達小児科医は楽しい子育ての応援を心がけていますので、些細なことでも遠慮しないで聞いてみるとよいと思います。一人で思い悩んでいたことがあっという間に解決することもあるのではないかと思います。