4今月は離乳についてお話したいと思います。

乳児の発達は目覚しいものがあります。生後5ヶ月ごろまでは母乳やミルクだけで栄養は十分ですが、半年を過ぎる頃からそれだけでは不十分になってきます。そこで離乳を開始する必要が出てきます。また離乳は栄養の問題だけではなく、精神発達や社会性の発達とも深く関係する大切なものです。
離乳の基本は、飲む栄養から流動食、半固形食、そして形のあるものをかんで食べるようになるまでを、スムーズに進めることです。離乳の開始は生後5ヶ月頃で体重が7kg位というのが一般的で、赤ちゃんが周囲に関心を持ちはじめ、大人が食べているものにも興味を示し、よだれが多くなる頃が目安と考えてよいと思います。離乳を始める1-2ヶ月前から、乳汁以外の味に慣らすために、離乳準備を始めると書いてあるものも多いようです。ただしこれは必ずやらなければならないというものではなく、特に母乳を与えている赤ちゃんでは必要ないという意見が多いようです。
最近は本屋さんに行くと、カラフルで、内容も大変詳しい離乳食に関する本がいくつも出版されています。内容を見てみますと、なになにのドリアとか、リゾットとかグラタンとか、ソテーだとか、レストランの料理かと思うようなものが、載っています。しかし昔は今ほど、多彩な食材もありませんでしたので、離乳食も身近にあるもので、赤ちゃんにも大丈夫なものを選んで与えていたようです。それでも赤ちゃんは母乳、ミルクを卒業して、大人と同じものを食べて、栄養を取れるようになるのですから、離乳に対してあまり神経質になる必要はないと思います。離乳期の目安としては離乳初期(5-6ヶ月)、中期(7-8ヶ月)、後期(9-11ヶ月)という分類がありますが、離乳食の進み方にはかなりの個人差があります。無理をせず、ゆったりとした気持ちで、少しずつ与えてゆくのがよいようです。あまり生真面目に決まった量を急いで食べさせようとすれば、赤ちゃんも楽しくないので、小食の原因になることもあります。また、離乳中期の頃はどの赤ちゃんでも手づかみ食べをします。ぐちゃぐちゃにして口に持っていっても、よく食べたねとほめてあげることで、自分で食べる意欲が出てくるのです。
離乳に関する注意としては、お母さんが食べ物を噛み砕いて赤ちゃんにあげるのは、一見優しい行為に見えますが、口の中の雑菌やビールスを感染させることがあります。それと、あまり早い時期から卵などのたんぱく質をあげると、ならなくてもよい食物アレルギーを作ってしまうことがあります。赤ちゃんの離乳について、小児科の先生はよく知っていますのでもっと質問をするとよいと思います。乳児期においてさまざまな色、味、匂い、食感に慣れさせることが、その後の豊かな食生活の基礎となります。子育ての中の離乳の時期を楽しむようにしてください。