71歳6ヶ月健診

1歳6ヶ月というのは、運動発達では上手に歩けるようになり(早い子では小走りをします)、手を使って遊ぶようになり、鉛筆を待たせるとなぐり書きをしたりします。精神発達では話せる単語も増え、言葉の理解も進む時期です。情緒の面でも、それまで痛みとか、空腹とかを、泣くことで表現していたものが、怒りとか、すねたりとか、恥ずかしがったり、あまえたり、こわがったりと高度の反応を示すようになります。色々な面で急激な変化をとげつつあることから、1歳6ヶ月は、発達のチェックをするのには重要な年齢なのです。そのような理由で、1歳6ヶ月健診は母子保健法という法律で全国の市町村での実施が義務付けられています。健診内容も規定されており 1.身体発育状況 2.栄養状況 3.脊柱および胸郭の疾病および異常の有無 4.皮膚の疾病の有無 5.歯科的な異常の有無6.四肢運動障害の有無 7.精神発達の状況 8.言語発達の有無 9.予防接種の実施状況10.育児上問題となる事項などを診ることになっています。

先日弘前市の1歳6ヶ月健診に行ってきました。ほとんどの子どもが自分で歩いて診察室に入ってきます。歩き方に問題が無いことを確かめてから、おいでおいでと診察用のイスのところへ来させようとしますが、なかなか来てくれません。自分の興味のあるところへすたすたといってしまいます。診察用のイスの上にドラえもんのぬいぐるみを置いたりして、興味を引かせると来てくれる子供もいます。お母さんに抱かれて診察する子と、自分ひとりで座る子が半々くらいでした。大部分はもう、人見知りも卒業していて泣きませんが、なかには激しく泣いて診察が難しい子もいます。私は1歳6ヶ月健診では最後に子どもに向かって手を振ってバイバイをします。愛想よくニコニコしバイバイをする子、泣きそうだったのに、バイバイと言われようやくほっとしたのか、小さくバイバイする子、聞こえているのにそっぽを向いたままで、義理のようにバイバイだけはする子と色々です。

こちらの呼びかけに対して、視線を合わせて、手をふりながらバイバイと言ってくれれば、視覚、聴覚、言語理解、発語、社会性などを含め100点です。泣いて診察が大変だった子どもも、お母さんに抱かれると泣き止み、最後にバイバイをしてくれれば、心配はないと思います。バイバイに全く反応を示さない場合は聞こえていないのか、コミュニケーションが取れないのか、恥ずかしがっているのかなどを区別しておく必要があります。1歳6ヶ月頃のこどもは、すこしづつ自我が確立してきます。それまで嫌がらないで飲んでいた薬を、頑として受け付けないようになったりします。食事も好きなものだけを食べたり、むら食い、遊び食いが見られることもよくあります。またこの年齢の子どもは、テレビアニメが大好きです。私の医院でも待合室のテレビには、いつもアンパンマンとかドラえもん、機関車トーマスなどのDVDなどが流されています。

しかし最近テレビ、ビデオを長時間見ることの弊害も指摘されています。やはり赤ちゃんに直接話しかけることが、良好な発達には欠かせないものだと思います。