14 津軽地域では昨年の暮れから、保育園、幼稚園児、小学校低学年に伝染性紅斑(一般的にはりんご病として知られている)が流行しています。頬がりんごのように赤くなることから、この名前がつきました。ほお以外にも手足や、まれに体全体に紅班が見られます。大人がかかると重症になることがありますが、子供では重い症状は出ません。また、この病気は紅班が出現したときには、すでに感染力がほとんどなくなっているので、本人の全身状態がよければ、登園、登校しても良いことになっています。病気に気づく前に他の人にうつしてしまうために、流行がなかなか止まらないのだと思います。

りんご病に一度感染すると一生免疫が持続し、二度とかかることはありません。このようなものを「二度なし病」と呼ぶことがあります。この二度なし病にはほかに、麻疹(ましん)=はしか=、風疹(ふうしん)、水疱瘡(みずぼうそう)、おたふくかぜなどがあります。

時におたふくかぜを二度も三度もやったという患者さんがいます。実はおたふくかぜには、よく似た耳下腺の病気がほかにあるので、それと混同していることがほとんどのようです。ただ、おたふくかぜの二度がかりが医学的に証明された例はごくまれですがあります。

はしかなど、もしかかって合併症を起こすと重症になるものに対しては、ワクチンを接種し予防することがすすめられています。一方、インフルエンザ、手足口病、ヘルパンギーナなどは毎年のように感染する人もいます。以上述べた病気はすべてビールスによるものですが、細菌感染でも溶連菌感染症などに何度もかかった人がいます。はしかに関しては、予防接種でできた抗体は、その後何年もたつと少しずつ減少します。ほとんど、はしかの患者さんを診なくなった現在では、予防接種を1回受けただけでは抗体が減少した時点で濃厚な接触があると、うつってしまうことがあります。そこで今年の4月から、はしか、風疹については予防接種を2回行うことにより完全に押さえ込もうということになりました。

それでは感染症にかかったときの登園、登校の基準はどのようになっているのでしょうか?休む期間がきちんと決まっているものと、決まっていないものがあります。インフルエンザは熱が下がって2日たってから、はしかは熱が下がって3日を経過してから、おたふくかぜは耳下腺の腫れが引いてから、風疹は発疹(ほっしん)が消失してから、水疱瘡はすべての発疹が痂皮(=かさぶた)になってからなど基準が明確なので、先生によって指示が異なることは少ないと思います。

しかし医師の判断で決めてもよいことになっている病気もあります。(詳しくは学校において予防すべき伝染病として第一種から第三種までの分類が法律で定められており、それに従って指示をすることになっています)

感染症で登園(登校)を控えるかどうかは本人の体調を考えての場合と、他の人への感染症を防ぐという思いやりで決めることになるのだと思います。困ったときは小児科医に相談しましょう。